杉浦 剛の記事

感情を文字に、言葉に表情を。

黒ひげサンタクロース

何も起こらない

俺はコロナの濃厚接触者である

いつ来るのか身構えてるけど、何も起こらない

これはまさかの未感染か

ワクチン一回も打ってないけど

誰にも会わないように引きこもって

何の症状も出ないまま数日経ってる

頭の中はいつも疑問でいっぱいだ

だから知恵熱が出るのかな

何も考えてない時間って無いような気がする

今もニセサンタクロースになって枕元に欲しがってたものを置くタイミングを見計らってる妄想をしてる

早く寝ればきっと良いことがあるよとか

サンタさんは忙しくてもちゃんと見てるんだよ

なんて、いつから信じなくなってしまったんだろうとか

最初っからサンタなんていないなんて思ってなかった

信じて驚いて喜んで感激した経験がこんな俺にもあるから

感謝しないとなって思う

いつか正体やカラクリを知ってしまう時は来るかもしれないけど

それを嘘つきだとか騙されたとかそういう感情になった記憶は無い

嬉しかった記憶の方が強かったからなのか

すんなり現実を受け入れた気がする

 

家庭によりけりだと思うけど

我が子が明日を夢見て眠る

例えそれって嘘じゃんて言われようとも

嬉しい事じゃんか

俺はド正論で夢をぶち壊すようでいたくない

煙突が無くたってやって来るんだ

一緒にコーヒーを飲んでたら、急いで次の家に行っちゃったよって

嘘っちゃ嘘になるけど、俺は何歳になってもそんな風に思っていられるようでありたい

自分自身で気付いてしまうまでは良いのさ

現実逃避したいのは大人も同じなんだから

良いじゃない今日明日くらい

優しくいたいよ

 

クリスマス

子を持つ親としてもカップルにとっても一大イベントだと思うけど

俺にとっては特に何も変わらない何でもない日

だけどたくさんの笑顔が浮かんでくる気がするから

一人でいても心がいつもより温もってる

 

何が君の幸せ

何をして喜ぶ

わからないまま終わる

そんなのは嫌だ