杉浦 剛の記事

感情を文字に、言葉に表情を。

マックロクロスケ

昨日はようやく寝た

今日は起きてぴこに挨拶をして

それから布団に横になって

今こうして文章を作っている

布団から出ないって決め込んでるわけじゃない

でも何も手につかない

身体が動かない

お前だらだらしてるだけじゃんと言われても

何も言い返せない

これでも気持ちは焦りでいっぱいなんだ

呼吸してるだけで苦しいんだ

やらなきゃならない事がたくさんあるのに

一つ一つがとてつもなく難しい

歯磨きしたい

シャワー浴びたい

冷蔵庫に飲み物取りに行きたい

それら全部ができない

横たわった物体でしかない

気合いを入れればできなくはない

多分

このまま眠って起きたら時間が進んでたなら

どれだけ楽だろう

一昨日は一睡もできないまま朝になった

だから昨日は寝付けるだろうと思ったけど

寝付けないでいたら明るくなってきたから

布団を被ってみたら何時間か眠ってた

今日はびっくりするくらい無気力で

手足に力が入らない

指先だけでこうして文字を打ち込んでる

何の意味も見い出せない

寝れないアピールしたいだけなのか

この不眠の症状とは長い付き合いで

もう10年くらい経つ

薬はコロコロ変わり

県によって上限が違ったりして今に至る

青森県に戻った時には上限の低さに絶望した

半分近くまで減らされて最初の頃のように苦しんだ

禁忌事項だけど

アルコールとか他の物質との併用で

自分なりにコントロールしてきた

それも今じゃほとんど効果が無い

眠らない日が続くと起きる症状

倦怠感の最上級

やらなければならないことがあっても

どうしても動けない

思考は動かなきゃと発破をかけても

身体が動いてくれない

そして思考も動かなくなって

天井見てるだけで日が暮れる

日が暮れると真っ暗しか見えない

その繰り返し

目を閉じても開いても同じ真っ暗な映像で

見えるはずのないものが見え始める

今ではそういう世界もあるよねくらいにしか思えなくて

恐怖感も無くただ見てるだけ

人の形の顔の無いもの

輪郭はうっすらと点滅している

決まって電気の傘をよじ登ろうと群がっていて

たまに目の前に手のようなものを差し出してくる

初めてこの状況になったのは山奥の施設にいた時

思わず手を伸ばして触れてしまった時

感電したような状態になって

電気の傘から一斉にうじゃうじゃ飛び降りてきて

一目散に同じ方向へ進んでいく

触れてしまったものに引っ張られるようにして

たどり着いたのは非常階段

あそこで死ぬ目に遭った

オカルトのようだけど

交わってはいけない世界は存在する

マックロクロスケ

あれは幻覚でも夢でもない

実際この身に起きた事

綺麗な星だって真っ昼間には見えないように

黒いものは暗闇では見えない

廃墟になった跡地の施設でも

一般的なアパートの一室でも

変わらない

どこにでも存在してるのか

引き連れてしまってるのか

自分ではわからない