杉浦 剛の記事

感情を文字に、言葉に表情を。

103回目の甲子園

たくさんのごめんなさい

たくさんのありがとう

 

ほとんどごめんなさいだとしても、その裏にありがとうが有るか無いかで

全然意味が違ってくる

 

 

 

今日は甲子園の決勝戦だった

智弁智弁の2校が勝ち残った

そして勝ち負けが決まり大会は終わった

 

この2校の決勝進出が決まるまでに

たくさんの喜怒哀楽のリアル

練習を死ぬ気で重ねてきた選手達にも結果は残酷だったりした

それでも一日でも長く

一試合でも多く

そう願い夢の舞台で全力と全力がぶつかる毎に

喜びと悔しさが自分にも伝わってきて感じられた

緻密に計算されて仕組まれた感動的なものよりずっと

感情を動かされた

紛れもなく生モノ

 

 

小学生、中学生の頃はひたすら憧れてた

高校生になって部活をクビになっても憧れてた

社会の腐った仕組みに心が荒んでも

衝き動かされてまた頑張りたいって思える

 

 

試合をする以上

勝ち負けはある

そういう決まり

結果は数字に表れる

でもそれが全てじゃないって

最後まで諦めない事の大切さを

いつも教えてくれる

これからも甲子園で試合をする選手達との年齢は離れていく一方だけど

いくつになってもこの、夏の甲子園というもの

この時ばかりは選手達と同じ目線で、同じ緊張感になれる

 

 

いつか、大人になった時

土と芝生の上で汗を流した事を思い出す日が来る

どんな進路であったとしても

 

そして単調な毎日の繰り返しがやってきた時

時間に追われながら時計を気にして早足で歩く自分に嫌気が差すかもしれない

 

あの頃に戻りたいと思うかもしれない

あの頃はあの頃だと割り切れるかもしれない

新しい居場所の仲間とまた笑い合えたり

孤独の本当の意味を知ってしまったり

 

どうなるかわからないんだ人生は

 

勝つ事が全て

良い結果を出す事が全て

自分はそう思わない

数字と結果が全てと言い切る人間にはならない

最底辺のゴミクズと思われようが

生きてる限り貫いていたい

 

 

練習でできてた事が本番でできなかったら

ものすごく後悔をする

でも気落ちしてばかりではいけない

体調、気分、勢い、見えない要素が絡み合って結果に表れる

勝ち負けも同じ

もし負けたのは自分のせいだと思ったのなら

そう思えた自分をいつか許せる時が一日も早く来ますように

そしてできればいつか、褒めてあげられる時が来ますように

 

個人の実力、チーム全体の実力差をひっくり返す可能性もまた実力の一つ

負けたら終わりの一発勝負でも

そこで負けたからって人生の全てが終わるわけじゃない

悔し涙が溢れてきても

その後悔した瞬間を忘れない事

同じ事を繰り返さないよう心に刻む事

この先の人生でいつか苦難が訪れた時

それが問題を解決に導く大きな力になる

時間は必要だけど

 

 

気をしっかり持つ

そう心掛けていても一人ではどうしようもなくなる時がやってくるかもしれない

もし頼れる存在がいたなら

一人ではどうしようもない望みを託して

自分がやれる最大限を確実にやる意識

失敗しても良い

それは成功の元

自分の最大限を確実にやり切る事だけ

それでも失敗ばかり続いたら落ち込んでしまう

でも考え方を変えれば、成功の元をたくさん得られてるという事でもある

落ち込んでる時にそう思う事は難しいんだけど

最大限やっていても結果を出せない時が続いたら

自分を遠くから客観視すると少し

冷静になれる

 

 

高校生は10代、世間一般的に若者と呼ばれる

それは確かだけど

どれだけ年齢が離れていても

尊敬の念は今も変わらない

小学生の頃と何も変わらない

そこらのあんちゃん

ねえちゃん

おっさん

おばさん

じいさん

ばあさん

誰しも10代を経験してきてる

何かしら疑問や葛藤、納得いかない思いをしてきたはずなんだ

皆が皆、そうであって欲しいけど

それらを諦めて、慣れて、忘れて

若いから良いよねとか

若い頃は良かったとか

それでいて

世の中そんなに甘く無いからとか

いつまで夢みてるんだとか

 

平気で言葉にする大人

捨てゼリフみたいにさ

自分はそう言われてきて嫌な気持ちにしかならなかった

やれたはずの事をやらなかった大人達の嘆きボヤき

返す言葉が無いような話を聞かされる度

愛想笑いをしてきた

うんざりしてきた

 

こんな大人にはなりたくないって思うばかり

やってもないのに

やろうともしてこなかったのに

これからやろうとしてる事を最初から否定、偉そうに説教を始める

心底うんざりするから

いつからか愛想笑いをやめた

 

 

今、目に見えないウイルスの蔓延した厳しい状況の中で

目の前の事に全力で取り組む一人一人の呼吸に

たくさんの力をもらった

多かれ少なかれ、自分はその中の一人

もうあんちゃんからおっさんになる年齢なのかもしれないけど

まだまだ学びたい事がたくさんある

知りたい事がたくさんある

 

 

人生はドラマだって10代の頃に教えてもらった

理解するのに年月がかかったけど、今、自分なりに解釈してる

 

動いたら何か起きるかもしれない

動かなくても何か起きるかもしれない

動いたら何か起こせるかもしれない

どれもドラマ

 

ただ一つ

動かなくても何か起こせるかもしれない

これだけは有り得無い

理想を語っても行動しなきゃ夢物語のまま

 

だから人生は

面白くもなる

つまらなくもなる

つまらないを面白いに変えられる

動くか動かないかは自由

それを選ぶのは自分

動かなければ何も起こせない

そして動かないで起きる事は大体つまらない事

だから動く事を自分は選んでる

悩んだ時はいつもそう

やってみての失敗と

やらなかった後悔を元に

結果は同じでも

起きるか起こすかでも大きな違い

得たものの重み

 

人生は一度きり