杉浦 剛の記事

感情を文字に、言葉に表情を。

スカーレット

テレビはみたくない。

そう言って何年も避けてきた。

 

それがこの朝ドラ【スカーレット】という作品だけは毎日みてきた。

陶芸を教わった戸田恵梨香さん、陶芸を教えた松下洸平さん、それがいつからか逆転してしまう展開、これは自分がバンドをしてた時と重なる部分があった。どんどん上手くなる後輩バンド、あっという間に追い越されたあの時のよう。

 

戸田恵梨香さんと松下洸平さんは恋人、夫婦役をしていたけど、違和感の無い安定したツーショットは、本当に現実にそうなれば良いのに。なんて思いました。

 

最終回の今日、息子役の伊藤健太郎さんが26歳を前に旅立ちました。とナレーションで告げられ、衰弱していくシーンは全く無かった。

それだけ変わらない普通の日々を過ごしたのだろうと、これこそ生きるという事なんだよなって思った。

 

病気、それはなろうと思ってなるものでも無い。もしなってしまったら、何で自分が?そう思ってしまうものかもしれない。

それを受け入れ、あぁ、そうなんだと、じゃあその日が来るまで楽しもうじゃないかと前向きになれるきっかけにもなる。悲観的になっても誰も助けてくれない。病院に行ったら治るわけでもない。診断するのはそこの先生で、そのドクターも一人の人間、時に感情的になり失敗もする。そしてどちら側だろうがいつかは死ぬのが運命。

まるで神様のように拝み通うより、必要な薬を必要なだけ取り入れる。自己責任で。

あそこはヤブ医者だとか、そんな言い訳も無くなる。

 

自分の生き方は自分が自由に決めて良い。

極論、これに尽きるとスカーレットを視聴して思った。すごく良い作品だったと思う。