杉浦 剛の記事

感情を文字に、言葉に表情を。

どこまで行ける?

人生なんて一度きり。

 

そう思ってた。てかそうなんだろう。

 

でも本当に本当なのか?

そんくらい、ひねくれている。

 

富山から、新潟市の道の駅で考え事をしながら眠った。懐中電灯で照らされ、ドアを開けようとする警察、なんとなく、覚えているが頓服で逃げた。監視されていると察知して薄明かるいうちにその場を後にした。

会社員の人が働くフルタイムで、どこまで行けるかやってみよう。制限速度っていう決まりの中で。

 

北に向かう。

 

 

応募先から採否の連絡は来なかった。

大雪も想定して北上してきた秋田、路肩には積もっていても濡れた道路から湯気が上がっている。これはあの峠を越えられるかもしれない。そして東へ進路を変えた。

内陸部になるにつれて雨が強くなってきた。でもそれは雨。昼過ぎの気温は2度。夕方には凍り始めると、このまま越えちゃえ!

そうやってたらわからなくなってきた。

 

 

俺、どこ行くんだろう?

頭ん中真っ白で、一番最初に絵のように浮かんできたのは大野の夜。思い出の一つ、大切な場所だけど、10年だろうが10秒だろうが過去は過去。

屁理屈になってたらうっすら月が見えてきて、それは丸く、手招きしてるよう。

 

 

八戸まで行けば、シンプルに何でも揃う。でも、自分の勝手な思い出に浸るだけで立ち上がれなくなるとわかっている。

学校に通ったり、会社に通ったり、買い物したり、食べ飲みに出向いたり、普通に笑い楽しめた日々がたくさんあっても、何でこうも胸が詰まるだろう。

覚えないくせに忘れない、逆だったら良いのに。

 

 

満月が綺麗だった。

真夜中の外は何一つ音が無かった。月明かりに照らされながらタバコを一本吸った。凍える準備をして来たけど、数日前までの川沿いとなんら変わらない。思い切って来たのは間違ってなかったのかな。どう思う?おつきさま。

 

 

血が騒いで寝付けなかったのは大潮だからか。珍しく疲労感もある。

太平洋を見に行ってみようかな。魚達もきっと騒いでる。なんとなく、そう思う。

 

 

 

おはよう!!!