杉浦 剛の記事

感情を文字に、言葉に表情を。

雪の季節

先日、ここ宇奈月温泉にも雪が降り、車にうっすら水っぽい雪が乗っかっていた。

青森の方はもう普通に降っているんだろうか?

 

去年の6月から富山に住んでみて、とにかくすごいの連続だった。

 

仕事が終わり、外に出ると野生の猿の群れがぞろぞろとカメムシを食べて歩いている。あの強烈な匂いなのに良く食えるなと、観察していたら目が合ってしまって、威嚇しながら走ってくる。でもこっちも両手広げて走って行けば逃げていく。仲良くしようぜ。

 

海に魚を釣りに行った時、鉛で作ったルアーを投げて底まで沈める。何秒経っても底に到達しない。岸から、しかも浜辺から100メートルほど先の水深が30〜40メートルもある釣り場って、他にあるだろうか。

黒部川の終着点の河口、飲めるくらい綺麗な水が海に流れ込んでいる。釣れた魚は本当に美味しい。

 

半袖でも汗ばむような日に、宇奈月の山に帰る時に見える山、アルプスのような雪山が連なっている様子はいつも季節感をわからなくした。

 

そして生地の海から見る夕焼け。

また明日も頑張ろうかと思える、そんな光景。また明日も見れたら良いなと家路を辿る。

とても美味しい水が湧き出ていて、いつもそれを飲み水にして生きている。今日もそう。

 

住みたいというより、居たいと思える場所。

ここで生きたいより、ここなら死ねる。いつ訪れるかわからない死すら、安心して生きていられる、そんな場所。

 

どこに行ってもしがらみはある。

青森にはそりゃ、たくさんある。富山にも少なからずある。

どこかに行けば、全て忘れられると思って動いていたんだろうなって、今になって気付いた。

思い出したくない事を思い出さないようにするのには無駄な力を使ってしまう。

別に。

ってくらい、なるようになったなぁってくらい、力抜けばきっと違うはず。

 

新しい事に興味を持つ事が面倒で、不安で、今までの自分の中にあるものだけで守りに入ってた。攻めるから勝てる。負けるリスクはあるけど、勝てば負けない。

とか言って勝負事は得意じゃないから、シンプルにそんくらいの気の持ちようで構えずいられるよう意識していたい。視野を広く、全てを受け入れられるようにいたい。

 

 

借りたものを返したい。

一番はそれ。富山に居たいけど、全て片付けられたら、そこで生き抜いていきたい。

 

 

次はどこだろう。