杉浦 剛の記事

感情を文字に、言葉に表情を。

歴史を塗り替えてやる

今後が決まらないまま、退去の日が近づいてきて、それでも次どこに行くのかわからない俺は、部屋を片付ける気力すら失っていた。

 

ぼんやりと、暗い部屋で魚に向かって呟きながら、本当に堕落していた。

息を潜めて、誰の視界にも入らないようにする日々。

 

これじゃ、一昔前と同じ。

それでも周りを見渡すと、気にかけてくれる人達がいて、勝手な孤独に陥らずにいられた。

本当に感謝しかありません。

 

去年ミジンコのように小さかった稚魚は立派な川魚に育ち、卵から孵化しためだかは少しずつ大きく育ち、自分が生きてきた事を否定しなくて良い。だから俺の側から絶対に離さない。水槽の移動は少し大変だけど、それでもエビの一匹死なせはしない。

 

 

しばらく富山を離れて新潟の佐渡に行きます。数年前、移住を考え行き、結局何もできないまま、悔しい思いをした場所。それを塗り替える為、直感的に決めた。2ヶ月間の雇用契約を、必ず任期満了してまた富山に戻ってくるつもりです。

色々言われて傷付いたり、新しくできた仲間と本音で話せたりした島で、何かが変わる気がしています。

 

今日はこれまで約一年間過ごした恵まれた部屋を、すっからかんにします。