杉浦 剛の記事

感情を文字に、言葉に表情を。

二つに一つ

昨日、やるべき任務は完了した。

来月10日までは考えて動く猶予がある。それまでに部屋を原状回復させて、またどこかに行く事になるんだろうけど、行き先は未定、思考が追い付かない。

今できる限りの事はし尽くした。あとは風に吹かれ、空を見上げ、その時の自分が決める。

 

感謝してる人がたくさんできた。

それを表現するには言葉や物ではどうやったって返せない。

前例が無ければ作れば良い。

大袈裟に言っておいて自分にできたのは有給休暇を使用するという、労働基準法で昔から定められていた事を実行しただけの、たかがその程度。守りたい空間を思うように守る事ができなかった。力の無さを痛感している。

権力と権利は平等であるべきもの。そこに躊躇なんてしなくて良いんだよ。

 

従うからには主張できる権利がある。

どっちが強いとか、そんなものは無い。

雇う側が雇ってやってるんだと言えば、雇われた側は仕事してやってると言う。

雇う側が従事してくれる事に感謝すれば、雇われた側は雇ってもらえてると感謝する。

 

不思議と、そうなるようになっている。

 

現場を知らず管理などできるわけがない。現場は常に変わるんだ。知らなかったでは済まない責任を、押し付け合い曖昧なままいつの間にか権力が勝り支配してる。クソ食らえなんだよ。

 

組織に取り込まれながらもそれは生活する為、カネの為に人は労働する。

よりカネを得る為には権力ある者に評価されなければならない。

媚びる。経面う。

自分にもそれをしていた時期があった。得たものはカネとそれに群がる薄っぺらい人脈、それ以上に大きく失った自分自身。

離れていく理由に気付いてから、自ら離れるようになって、勝手に孤独になった。

それを選んだのは自分。

ツラくなどないと気付かぬふりをしても、ツラい瞬間に襲われる時がある。

油断したら刺されてしまう。だから気を抜く事ができずにいる。そして今、次の瞬間を乗り越える自信も余裕も失っている。もうどうしようも無く自分が嫌。

 

食欲も性欲も睡眠欲も無い。味がしない。聴こえない。見えない。つまらない。

食わなきゃ動けなくなるらしい。病気もいつ治るかわからないらしい。毎度、規則正しい生活リズムとバランスの取れた栄養を摂取して、ストレスを溜め込まないようにしなさいと言われても、今、どうしたら良い?

 

雨風を凌げなきゃ眠れないだろう。

カネが無きゃ薬は買えないだろう。

一人の空間が無きゃ常に不安だろう。

支払いが滞れば利息が膨らむだろう。

誰かが見たら可哀想と言うだろう。

せめて面白いと言っておくれ。どんな醜いものを見たとしても。

 

風が吹いたらふわりと舞うタンポポの綿毛のような事ができたら。

普通に、常識的に考えて人間にできるわけが無いと言われると思う。そりゃそうさ、俺も人間。

助け合って生きていく、理想の人生。喜怒哀楽を共有して、重ねていく年齢。

今の自分には魚一匹を助ける事ができない。

だから、ぴこのような羽が無くても飛べる。

人間離れした事はできなくても、挑戦する覚悟ができている。水中で呼吸をして、俺はお前たち、魚たちを守るよ。

 

いたって俺は普通の人間。

最後の悪あがきをした。二つから一つに決めるのは、人間から掛かってくる電話次第。

エスかノーか、どっちだ。