杉浦 剛の記事

感情を文字に、言葉に表情を。

ちっさ

とあるラーメン屋のカウンター

隣にスーツのおっさんが座って

運ばれてきたラーメンに何やらキレてた

トッピングされてきたチャーシューは

別皿にするかどうか聞いてくるのに聞いてこなかったってどういう事?とか言ってた

どうやら別皿希望だったようだ

店員がひたすら謝っていると

早く新しいの持って来いって

トッピングされてきたチャーシューを器から取り出して投げた

店側としてはこういう厄介な客に対してもひたすら謝るしかないのは理解してる

ただ投げたチャーシューは俺の前に飛んできて

ビチャっと熱い汁が手と服にかかった

おいって言ったがガン無視

おいおっさん汁かかったんだけどって言ったら

あ、そうの一言だけ

怒りを通り越して呆れた

この状況で謝れないんか?店員にはがっつり謝らせときながら

そう言ってもガン無視

自分を何だと思ってるんだろう

他にも客がいるから場を荒立てたくない

それに汁がかかったくらいならまだ良い

何の問題も無い食べ物を粗末にした事が許せなかった

すぐに店員が商品を持ってきて

しかもお詫びにこちらサービスですとか言ってて

そいつに何度も何度も謝ってたからつい

聞かれなかったんなら自分から言えば良くない?

それに商品を粗末にした奴にサービスなんかする必要ないよって言ったけど

店員はお客様ですのでって苦笑いしてた

アホくさ

我慢できずに噛み付いた俺もしょうもないが

とてもじゃないけど俺の普通からは逸脱してて

見て見ぬふりがどうしてもできなかった

無駄になったチャーシューは

確かに生きてた豚なんだよ

そう思ったら悲しくなってきて

真横を向いてそいつの顔をひたすら見てた

謝るだろうかって

でもただ嫌だったようで背を向けるようにそっぽを向いたから

クソ野郎だなって席を立って退店した

バカ野郎にクソ野郎って言われるってよっぽどよ

抑え切れなかった愚痴でした