杉浦 剛の記事

感情を文字に、言葉に表情を。

苦は楽の種

そうだと信じながら生きていないと、絶望する。

 

種を蒔いて、芽が出て、茎が伸びて、葉が茂って、花が咲いて、散る。

 

そしてまた新たな種に命を繋ぐ。

 

何の為に開花するのか、わからない。

花になれるとわかっていたなら、苦を苦と思わないでいられる。

どうなるかわからないから、苦を苦と思ってしまう。

それでも花となれる可能性を信じて諦めてないから、どんな苦にも耐えながら生きてる。

 

 

もう種じゃない。

芽でもない。

茎が途中で枝分かれして、色んなところで葉を茂らせている。現時点。

どの茎が花になれるのか、わからない。

それでもどの茎にも葉を茂らせている。

どれに力を注いだら大輪の花になれるのか、わからない。

まだつぼみにもなれていない。

 

花は夢。

花は願望。

 

色はわからない。

咲くのかもわからない。

 

それでも苦は楽の種だと自分に言い聞かせながら、いつか必ずと思っている。

 

人生は一度きり。

だからこそ色んな方向に向かう。

せっかく一度きりの命、決め込むのがもったいないと思った。安易に期待した自分を責めた。

一本の茎を貫き通せなかった。迷いが生まれる度に枝分かれして、中途半端にしてきた。

 

まだ一生の途中。

葉を全部刈り取られて終わりを覚悟した時もあった。もう諦めても良いのかなと。枝分かれした出来事に対しての後悔が無かったからそう思えた。でも根は生きていて、葉が無くなっても死ななかった。

 

今、まだやらなければならないと思える事が残ってる。無理してまでやらなくても良いけど、やった方が面白いと思う事がまだたくさんある。

 

つぼみになれるきっかけを探している。

花になる見通しはついてない。きっと時間がかかる。でももしかしたらなれるかもしれない。ただそれだけを思ってる。

つぼみになるきっかけを探しながら、毎日空を見上げて、風を感じて、この季節を感じるのはもう今が最後かもしれない、それでも良いという覚悟を持ちながら生きていたい。

今の自分でいられるのは自分だけの力では無い事、たくさんの人が関わってくれたから今の自分が存在してる事に感謝しながら、今、大事だと思えてる人間、動物、植物、場所、それらは無条件に大事なもの。生きてる限り守り続けたい。

俺の大事が傷付いた時は、心の底から共有できるようで在りたい。全部を理解する事はできないけど。

自分が人間である以上、他の人間を蹴落としたり傷付けたりしない。大事だと思ってない人間であっても。

 

この先どんな自分になれるか、

花になれるか、

とことん苦しみながら追求していく。