杉浦 剛の記事

感情を文字に、言葉に表情を。

アンパンマン

孤独。

 

それは人間にとっての一番の恐怖だと思ってる。

 

弱音を吐き愚痴を垂れ、それがあって生きていられる。

うまくいかない事だらけ。満たされない。みんなそうだろう。どうしたら良いか考えるか、それとも嘆くだけか。

 

 

そんな時、話が出来る相手がいる事を忘れてはいけない。

感謝ができれば何でもできる。

元気があれば何でもできると猪木さんは言う。元気でいる時、それは周りに誰かがいて自分を見てくれている。喜び、悲しみ、喜怒哀楽を共有して初めて何でもできるものだと深読みしてしまう。

 

 

孤独とは、元気というものすら奪う。

 

アンパンマンは顔を分け与えると弱る。

顔が濡れ、汚れると弱る。

 

そこに新しい顔をくれる仲間がいる。元気100倍、本来の力を発揮する。

 

取り替えられた古い顔は描写されない。

 

深読みばかりしてしまうけど、間違ってはいないと思う。作者の意図が少し理解できるような気がする。

愛と勇気だけが友達。

カレーパンマンやショクパンマンは友達じゃないの?一緒に協力し合って問題を解決するのになぜ?

 

それは、アンパンマンは孤独であるから。

それを感じさせない為、たくさんのキャラクター達が登場する。

 

新しい顔、そこに込められた深い意味。

すり減った顔、汚れた顔、それは弱った心。

人間に通じる強いメッセージじゃないだろうか。

 

強くない。弱いからこそ、周りが助けてくれる。

 

孤独に駆られても、そうなってはいけないんだと、教えてくれている。

それがアンパンマン